2011年6月16日木曜日

梅雨空

パラミタ展の展示が終わってからは、なんとなく、緊張感から開放されたのか
身体の筋肉が緩んだ感じになってます。
と、いうか。そこまで緊張してたんか?と今になると思います。
個展や公募展など、スケジュールもタイトだったから余計に感じるのかも
しれませんけど。

「パラミタ見にいったよ」と少しづつ聞くようになりました、遠いところでの
展覧会にもかかわらず、ご覧いただいたみなさん、感謝いたしております、
どうもありがとうございます。

今回の展覧会、バトルロイヤルではあるものの、展覧会としての質はどうでしょう、
ぼく自身は、かなり高いクオリティーの展示であるように思います。
自分で言ってたら世話ないけど、
よくもまあ、寄せ集めで、打ち合わせ一回の「さあ、どうぞ」でよくできたな、と
あらためて感じます。

世代は違えども、共有する美意識がひとつの空間に流れているように思うし、
みんなそれぞれの人間性もとても尊敬できる感じ。


世代間でいえば、6人のちょうど真ん中にいる僕が見えてる視野みたいな
ものがある、上でいうと中島晴美さんや松本ヒデオさんは、ぼくが学校卒業して、
やきものの世界を見だしたころ、興味を持って見させていただいていたし、
下でいうと、和田的くんなんかは、若くして台頭してきた、今まさに旬の陶芸家。
ぼくがあった中で、一番感じのいいイケメンです。
変な言い方かも知れないけど、若いうちにスポットが当たるとなかなか難しいと
思うけど、その難しいところから、抜け出せるのは人間性だったりする、
そういう意味では、彼は、この先が楽しみになります。
今は王子みたいな彼が、どういうふうに深みを増したオッサンに
脱皮して行くか、そしたら、いいやきものを作っていそうな感じがするけど、、、
ゴメン、勝手な意見で。

伊勢崎晃一郎くんなんかは、もうこれからの備前を引っ張って行く存在だし、
国内だけじゃなく、海外にもどんどん進出していくと思う。
彼の作る茶碗が好き、とこないだあった時に話したけど、備前という制約のあるなか
彼の茶碗の持つフォルムやバランスは絶妙だったりする。


鈴木秀昭さんの絵付、キワドイでしょ。
ここまで、描き込めるなんて、ストイックでマニア魂を持ってないと出来ないと思う。
鈴木さん本人も、極めて変!(笑)、(鈴木さんゴメン)
しかし、鈴木さんというキャラ、おもしろい大好きです。
しいていえば、質問マニア。ほっといたらずっと質問してる、鈴木さんの頭の中はずっと
なにかに疑問をもって関心を持ってるんでしょうね。
鈴木さんの疑問に答えてあげる会、ていうのを立ち上げたいぐらいです。

今、手元にパラミタ陶芸大賞展のチラシがあるけど、それぞれの顔写真を見てて
思うのが、ま、白黒というのもあるかも知れないけど、
どうも、この中島晴美さんが近藤勇っぽく見えて仕方ない。
それで、和田くんが、沖田総司。
松本ヒデオさんは、さしずめ土方歳三か。

晃一郎くんなんかも若武者って感じがするし、
僕と鈴木さん、微妙やし。




ま、そんなことを梅雨空のもと、考えてたら、ちょっと楽しい気分になる。