2011年4月24日日曜日

スタート

昨晩は授賞懇親会があり、松江泊でした。いろいろな方と出会い、刺激を受け、充実した1日をすごさせて、いただきました。

長かった東京→松江の期間中、頭の中で、作りたい気持ちが、
うごめいていて、とりあえず次の仕事であるパラミタ展に向けてスタートさせました。

自分の想いと向き合って、やっていきたいと思っています。

始めるまでは、どこかイライラしてたけど、
一点でも作り出すと、気持ちが落ち着いてきました。


不思議なものです。

2011年4月22日金曜日

松江にて

一昨日、東京から帰ってきたけど、ゆっくりする間もなく
今朝早く出発し松江へやってきました。

田部美術館主催の「茶の湯の造形展」の表彰式、レセプションに
出席のためです、僕にとっては7年ぶり2度目。
前回は「雫碗」、それに対して、今回は「響碗」その間もいろいろ
出品していましたが、なかなか印象に残るものは無かったのか、
7年を要してしまいました。セミみたいなものです。

小手先で作るのではなく、常に挑戦する心を持って、
挑んでいかなくては、太刀打ちできないと、あらためて感じます。
心の奥にある想いを再確認し、引き締めて再構築、それを繰り返し
ちょっとでも前へ進んでいけたら、と思います。

松江は城下町、篠山とどこか近い雰囲気をもっているような気がします。
そういう意味でも気持ちいいところです。




「茶の湯の造形展」
平成23年4月23日(土)〜6月5日(日)です。

ご高覧いただけたらうれしいです。







2011年4月20日水曜日

感謝の気持ち

明日、個展最終日。
今回は、なんとも震災の渦中、お越しいただいた方に対して
感謝の気持ちでいっぱいです。
3.11直後、どうするべきかと迷いました、一ヶ月経てば、すこしは
落ち着くだろうと思い開催を決めましたが、今回の震災は
そういう訳にはいかないのを、こちらに来てあらためて感じます。

未だに、先ほども、震れました。

関西にいるのと温度差がちがう、
それはこちらに来てあらためて感じました。
それでも日常を保っているということは、
この日本という国の根底を信じるに値するものだと感じます。

僕の古い人が東北を旅したのを懐かしく思うと、列島は繋がってるし、
心の底からエールを贈ることしか出来ないけど、
西にいる僕たちは自分の足でしっかりと立たなくてはいけないと思う。
この国には何にも負けない精神がある、
それを世界に思い知らせることができると思います。



今回の個展、反省点もたくさんあり、自分自身をあらためて見つめ直す
いい機会でもあったと感じます。
これから残された時間、甘えは許されないし、より深いところへ標を立てる
努力を惜しまない、今はそう感じています。

今宵、僕の今を支えているものに感謝をします。




夜空に見上げる月とともに。










2011年4月17日日曜日

震度4

個展3日目、今日は昼前、突然ドン!と来て、
その後ぐらぐらぐらぐらっっと!店内騒然。
揺れるとは聞いていたけど、さすがに僕も身構えました。

関西にいるのと、今回のように東京に出て来てみると、
やはり温度差はあるように思います。
実際、東京電力の管轄にいるわけで、いつもならそんなに意識しない
節電も、気持ちのどこかにあるし、駅構内も灯りは落としてあるし、
そんなに必要度のないエスカレーターやエレベーターは停止してる、
池袋の電器屋といえば、いつも呼び込みの音楽が大音量で鳴っていたけど
いまは、それはなく、なんとなく静かです。
すこし、違和感を感じるものの、本来このぐらいがいいのでは、と思って
しまいます。

今日の余震は震度4でした。
個展終了まで、まだまだ揺れるかな〜

2011年4月16日土曜日

酉福ギャラリー

昨日、個展会場を早めにあがり夕方、酉福ギャラリーへ
三原研さんの個展を拝見しに行ってきました。
三原さんの作品はなんといっても肌合いの表情が豊かなことです。
目を凝らしてジーっと見てしまうし、引き込まれます。

三原さんとお会いするのも何年かぶりでした。
素晴らしい作品を作る人は人柄も同じだといつも感じます。

今や日本を代表する陶芸家の三原さん、
もの静かながら奥には熱いものが見えています。


尊敬する陶芸家です。




2011年4月13日水曜日

前日

日付は変わってしまったけど、明日?今日?は搬入日です。

ようやく、というか、なんとか、というか。
とりあえず、搬入のため東京へ向かいます。


この4月に入ってからというと、個展のための最後のあがき制作と、窯焚き。
娘たちの、京都から篠山へ小学校と幼稚園、転校。
嫁さんのバセドー氏病から来る心臓疾患、おまけに昨日から検査入院。

もう、盆と正月と、天皇誕生日とクリスマスと、
サランラップとアルミホイルが
鴨とネギを背負って来たぐらい、訳がわからん、ようになってます。


どうです?
そんな時に焚いた窯から出た茶碗。

今回の窯の作品は、前回焚いた時の茶碗を継承した感じです。
スタイル的には、日本陶芸展での「雪景」タイプ、
および田部美術館「茶の湯の造形展」奨励賞の
「響碗(ひびきわん)」タイプ、です。

あといろいろあったけど、悪くないと思っています。

今回の展覧会、茶碗がメインとなります。
関東の皆さんにとっては、なにかと忙しないことと思いますが、
ご高覧いただけなら幸いです。

2011年4月9日土曜日

窯焚き

4ヶ月ぶりの薪窯焚き。
前回は50碗ほど入れた中で、いいなと思うものは数点。
その中の一点が今、東京大丸で開催してる日本陶芸展で展示されているはずです。
個展前で見に行くことはできないのが残念ですが、
お時間のある方はご高覧いただけたら嬉しいです。

さて今回の窯焚きも、前回同様、茶碗メインです。
どれぐらいのものが残るか、展示されるかはわかりませんが

数点でも、個展に持っていけたらいいな、て思っています。

この4ヶ月、いろいろな思いで過ごして、制作して来たけど、
冬から春にかけて、変わらない思いと、新たに産まれてきた想い。
それが、成長し、大きくなってることに気づきました。この「想い」というのを大切にしたいと思っています。

個展まであとすこし。
ご高覧いただけたらうれしいです。


2011年4月5日火曜日

桜のころ

工房付近の川沿いにある桜並樹には
毎年ぼんぼりが飾られる。
いろいろな事がありながらも、季節は巡り、
かならず春が訪れる。
ぼんぼりの飾られた桜も、
今はまだ蕾も固いけど、
もう何日かしたら、桜色に染まることになる。

「桜待ち」もあるけど、
個展を10日後に控えた今は、
悠長なことは言ってられなく、
最後のあがき的な状況に陥っている。
時間的な焦りもあるが、やっぱり、
自分の思う茶碗を作りたい。

そのために、精神を自分の中にある
柔らかい気持ちのある場所に触れさせ、
融合させることでカタチとなって
現れて来るのと、思っています。
よくわからん表現かもしれないけど、そういうことなのである。