2011年12月31日土曜日

2011年

のこすところあとすこし。
今年一年も過ぎてしまえばあっという間でした。
あっという間でしたが、思えば大きく動いた一年でもありました。
ちょうど、一年前のこの時期からとても濃い月日がスタートした
ように思います。

パラミタ陶芸大賞展のノミネートの連絡、年明けに日本陶芸展の茶碗「雪景」、
田部美術館 茶の湯の造形展での茶碗「響碗」。
家族の引っ越し、転校。
パラミタ展での「風郭」出品。
酉福ギャラリーによるハイデルベルグでの四人展、そして個展。

とても充実した一年を過ごさせていただきました。

この一年を支えていただいた方々に本当に感謝いたします。
昨年より今年、今年よりも、来たるあたらしい一年に向けて、
しっかりと前を見据えて新たな一歩を踏み出していきたいと思っています。

2012年は正月2日より姫路の山陽百貨店にて個展をさせていただきます。
新年早々、このような機会を与えていただきうれしく思います。




今の自分は来るべき来年の、、、5年後10年後の自分へ。




今年もあと、、、。

大晦日の搬入。

来年正月2日から姫路の山陽百貨店にて個展を開催します。

なので、今日大晦日は作品搬入日です。午前中大掃除して、慌ただしく、よくわからん一日を過ごしております。
だけど、こうして仕事をさせてもらえることを感謝して、新年を迎えたいと思います。

ありがとうございます。

2011年12月25日日曜日

今年最後の窯焚き

今年最後の、そして来年の個展に向けての窯焚き。

昨晩から極寒のなかである。
今のところ窯のそば60cm以内は窯の熱を感じるが、そこから離れるとマイナス気温。
窯に背を向けると、背中は熱いがお腹は寒い。前に向けると顔は熱いが尻が寒い〜。

炙られる魚の気持ちがわかる。

2011年12月17日土曜日

長距離走

ウインタースポーツはスキーやスケートに代表されるけど、
マラソンも実は冬のスポーツのひとつである、
僕らが子供のころも体育の授業でよく走らせられた。

一昨日、上二人の娘が通う、小学校でマラソン記録会があり、
オープンスクールということもあり時間を作って見学に。
見ればなかなかの長距離走、「記録会」ということもあり
今まで練習してきたタイムと競う。

昨日までの自分よりも速く、明日の自分に追いつくように、
息もあがりながら真っ赤な顔をしてゴールに駆け込んでくる、
全校生徒44人、だれひとり途中棄権なく、走りきりました。

あんな姿を見ると、大人はどうだろう、あんなに一生懸命に走れるか?
いや走らずとも、物事にあれだけ真剣に向かえているか?
自分はどうだろうと考える。


今朝の冷え込みはもうすっかり冬、
彼方に続く道もうっすらと雪化粧。
遙か遠くに見える到達点にむけて、自分自身の長距離走はまだまだ中間地点。
重くとも大地を蹴る力を与えてもらったような気がする。



今年も残すところあと14日。



2011年12月6日火曜日

お正月にむけて。

あっという間に12月、年の瀬の慌ただしさが、感じられる時期になりました。

しかし、今年は来年、1月2日から姫路の山陽百貨店での個展を予定していますので、
今はそれに向けての制作中です。

この年の瀬は、「も〜いくつ寝ると〜」なんて歌われたら、めちゃくちゃ焦りそう。

2011年11月16日水曜日

加古勝己陶展「息吹」




今日、個展に向けての展示を完了しました。
来るまでは、すこし不安もありましたが、酉福の青山さんをはじめ
スタッフのみなさんのおかげで、いい空間づくりができました。
仕事場で見る作品たちとはひと味ちがう、なんというかキリッとした
表情を見せてくれていました。

酉福といえばは、十何年か前に訪れたのを思い出します。
思えば、そのときはまだまだ、自分とは縁遠い存在だったのですが、
今思うと表現の方向性は同じ方向を向いていたのかもしれません。
仕事の「縁」とは無理につなぎ合わせていくものではなく、
たぐり寄せた糸がほどけていき、繋がってたと確認できたときに
はじめてカタチになるのかな、と思う今回の展覧会です。


多くの方に見ていただけたらうれしいです。




2011年11月15日火曜日

セットアップ

ちょうどスティーブジョブスが亡くなった直後あたりから
メインに使っていたiMac(G5)が調子悪くなって、
危なっかしい状態で動かしていたので、思い切って新iMacの導入を
しました。マシンはちょっと前に来ていたのですが、
なんせ個展前だったので、どうにもこうにもでしたから、
搬入を終えたので今日、ようやく梱包を解いて、セットアップ。
これがまたサクサク動く、3世代の差は大きいね。

世代交代はいいけど、いままでのソフトが何一つ対応しないから、
これから地道に作り上げていかないといけないのは大変。
Win機なら周りにソフトはいっぱいあるけど、、、

Macには今まで何度も切り捨てられてるんやけど、惚れた弱みです。

今日とりあえずセットアップをしておいて、
17日からの酉福ギャラリーでの個展に向かいます。


個展の方も、明日セットアップです。




2011年11月13日日曜日

準備完了

17日から始まる酉福ギャラリーでの個展作品を今日発送しました。
これで、なんとかあとは初日を迎えるだけとなりました。

今回は制作にあたり、酉福の青山和平氏といろいろ話し
自分を軌道修正しながら進めてきました。
酉福では初めての個展となります、展示点数も厳選し
いい感じで空間を構成できるのでは、と思っています。

17日から19日の三日間はギャラリーに在廊しています、
ご高覧いただけたらうれしいです。


酉福ギャラリーのホームページはこちら

2011年11月8日火曜日

酉福ギャラリーにて個展

酉福ギャラリーでの個展まであと10日をきりました。
17日から26日まで開催します。

今は連続の窯焚きです、
そんなにたくさん展示しないで、少数で空間を作れれば、と考えています。

2011年11月6日日曜日

2011年10月20日木曜日

左官仕事

都会ではなかなか見られなくなったけど、古い日本家屋は、いろいろな技術が美しさとともにのこっている。

2011年10月18日火曜日

福岡へ。

来年2月に福岡三越で個展をさせていただきます。
その挨拶と下見を兼ねて、今日から始まる石橋裕史さんの展覧会の搬入に同行しました。
昨日無事準備も終え今日18日から24日まで展覧会をされます。

2011年10月12日水曜日

秋の夜長

来月の個展に向けて、秋の夜長は作品づくり。

2011年10月7日金曜日

追悼




Macintosh Performa 588
powerbook 1400
iBook G3
iBook G4
iMac G5
iPod G1 10G
iPod touch
iPad
iPhone 4

ぼくの歴代Mac。

2011年9月25日日曜日

花咲かそうぜ。

まちなみアートアクション篠山、閉幕式。

多くの方の気持ちをいただいた6日間でした、

ありがとうございました。

2011年9月24日土曜日

アートアクション篠山、後半戦2日目。

まちなみアートアクション篠山も後半戦2日目となりました。
前半の連休は台風の影響で天気もイマイチでしたが、
今日は天気もよく、気持ちいい気候です。

開催は明日まで。

2011年9月17日土曜日

アートアクション篠山

告知がすっかり遅くなりましたが、今日から篠山市の河原町妻入商屋群にて、
東日本大震災復興支援、
まちなみアートアクション篠山
に参加しています。
東北招待作家を迎え、作品を展示。そして、地元篠山の作家の作品は売上金を全額寄付というチャリティー展を9月17〜19日、23〜25日に開催。

詳しくはhttp://sasayama-art.com/

まで。

2011年9月9日金曜日

広島へ。

今日は久しぶりに広島へ行ってきました。
3年ほど前に広島で個展をしたときからお付き合いさせて
いただいている有本さんのところへお邪魔してきました。

土の話、長石の話、そして、お互いのこれからの話。

毎度ながら、やきものの王道を感じさせられます、
お互いに違うルートを辿りつつ、でも向かうべき場所は同じところ。
そんな関係でありたいと感じています。


有本さんと話してると茶碗が無性に作りたくなってくる、
いい刺激をもらって帰ってきました。

2011年9月4日日曜日

Heidelberg

東京の酉福ギャラリーのハイデルベルク(ドイツ)での四人展の展覧会に参加します、 というか今日から始まりました。 9月4日から10月9日まで、です。 JAPAN ZU GAST Galerie Heller, Heidelberg Yufuku Gallery, Tokio prasentieren japanische Kunstler IMADA YOKO NAKAMURA TAKUO TAKAGAKI ATSUSHI KAKO KATSUMI 04.September bis 09. Oktober 2011 Galerie Marianne Heller Heidelberg Friedrich-Ebert-Anlage 2 lm Stadtgarten D-69117 Heidelberg Tel: +49(0)62 21 / 61 90 90 www.galerie-heller.de

2011年8月26日金曜日

Japan Living Arts

京都にお住まいのスティーブ・バイメルさん
昨年京都高島屋でお会いしました、そのときは海外からの
お客さんとご一緒に来られて、ぼくの茶碗を見て頂いて
いました。バイメルさんは日本語が堪能なので、僕とも
不自由なくお話させていただけるのですが、茶碗の微妙な
美意識を伝えようと、悩んだとき!
そんなとき僕は、電話してイエリンさんに助けを求めます。

バイメルさんに「三島にロバート・イエリンさんという方がいて、、、」
なんてゆうと、「あ、知ってるよ、、」

ふたりは友人でした、なんと世間は狭いことか、と思った次第です。


バイメルさんも日本の工芸美術をブログで紹介されていて、
今回、僕を載せていただきました。

文面はロバート・イエリンさん。


英文ですが、どうぞ。

http://www.japanlivingarts.com/?p=4566






2011年8月24日水曜日

ロバートイエリン VS カコワカナ

静岡の三島から京都へギャラリーを移したロバートイエリンさんに、
先日、久しぶりに会いに行きました。
ギャラリーは銀閣寺の近くの
古い和様建築の家をそのまま使っています。
ところ狭しに置かれた作品たちがとてもマッチしてて、見ごたえありました。

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イエリンさんと、三女ワカナが熱いやきものバトルを
繰り広げるのであった。

ふたりは言葉の壁を越えて語り合う、のです。

2011年8月10日水曜日

「以美為用」

明日より、京都高島屋6F美術画廊にて
「美を以って用と為す」というテーマで
近畿圏で制作活動をしている30代から40代の陶芸家22人による展覧会に
出品します。
今日が搬入でした、
先日、顔あわせのための懇親会があったのですが、所用のため、
欠席してしまい、今日まで、作品と名前とが一致しなかったのですが、
今日行ってみて、作品は目にしたことのある方ばかり。
最近、若手中心の企画展に声を掛けていただくことが
多いのですが、僕あたりが上限、ということがままあります。

今日行ってみて、なかなかいい展覧会だと思いました。
出来上がったものではない、若い世代の勢いみたいなものが見えて、新鮮な元気があって気持ちがいい展覧会じゃないかな。

暑い中ですが、ぜひ見ていただけたら嬉しいです。

会期は明日10日から16日まで、会場は高島屋京都店6F美術画廊です。


ちなみに明日、当番で会場にいます。


ぜひどうぞ。

2011年8月8日月曜日

あー夏休み

夏真っ盛り。
酷暑と言わないまでも、例年このぐらいの時期の暑さはさすがに堪えます。

今でもそうだけれど、夏休みといえば、ラジオ体操、プール、虫捕り、キャンプに
自由研究。
自分が夏休みの主役のころは遠い昔、今は脇役として、サポートする役に、、、。
京都の町中にいたころと違い、子どもらもこちら篠山に引っ越してからは、
自然が密着してるから、ぼくらが子供のころ感じたそのままを体験できているように
思う。
ま、子供のころのの夏休みというのは、自然を身体中で感じるためにあるようなもの、
あのころ体験したものは、いまでも鮮明に憶えているし、染み込んでいる。


しかし、あのころ平気で掴めた、夏休みを代表する虫の、カブトやクワガタ、バッタや蝉。
なぜ今は苦手になってしまったのか。
子供のころは虫カゴいっぱいに捕まえたものだし、蝉に至っては、
羽根をもっとカッチョよくしてやろうと、ハサミでシャープな羽根に仕上げたりした。
もちろんそのシャープなカッチョいい羽根、蝉にとってはありがた迷惑で、
飛ぶことさえできなくなり、
短い地上生活をより短いものとされてしまうのでした。

今、そんな行為をできるかといえば、ぜったい無理、網で捕まえることはできても、
こう、直に手で掴んで。なんてことはとても無理。
何故なんだろうかと、考えてみる。
大人になると、いろいろ知識も付き 、生や死についてもおぼろげながら、考えたりする。
蝉が地上で一週間ほどしか生息できず、
その間に種族を遺すということを知り、その限られた時間の生命が、
あの小さな蝉という形に凝縮されているようで、その「生命」というものが
直に指先に伝わってくるから、あの微妙にもがくような動きが怖く感じられてしまうの
だろうか。



夏の暑さの象徴のようなアブラ蝉、色も損をしてるけど、あの着地点予測不可能な
飛び方が非常に印象悪い。
今日昼から、仕事の合間に暑さにフラフラになりながらも、
草刈機でそこらへんを刈っていた、いろいろな虫が周りにはいたけど、
あのアブラ蝉がジィ~ッジィ~ッって言いながら、予測不可能な飛行で、
僕の股間に止まったときは、さすがに跳び上がりました~~。



熱い夏休みはまだまだ続くのでした。















2011年8月2日火曜日

只今停電中〜



今日、電気窯で素焼きを焚いていて、スイッチ三本とも強に入れて、
しばらくしたら、バチン~、と真っ暗闇に。
温度は600度超えたあたりだったから、とても中途半端。
窯場の引き込み線の電線が熱で焼けてしまい、漏電状態になった模様。
今電気屋さんに来てもらい修理中。

電気窯なので、容量が大きいからか、電柱からの電気が止まってしまい、関西電力がくるまで
まだしばらくかかりそう。(泣)


しかし、こんなときでも、iPadとiPhoneでなんとか連絡をとれる、なんていうのは
便利になったものです。
こんな田舎でも、ぜんぜん大丈夫!

2011年7月31日日曜日

再生

「常に作ることには貪欲でありたい。
そういう気持ちで何事にも向かっていく姿勢が必要と思っている。」

なんて自分の仕事のことを言うと、かっちょいいけど、今回はそんなんではなく、
気分を変えて、自転車を再生してみました。(笑)


うちに13年ほどなる自転車があって、もう錆びてるし、引っ越ししたときに
処分しようかと、思ったんだけど、以前20年前のプジョーの自転車を見事再生したことも
あったので、今回もチャレンジすることに。

プジョーの自転車は思い入れもあり、比較的雨には濡らさずに年月を過ごしたので
作りやすかったのですが、今回のママチャリは雨ざらしにされたこともあって、
錆も多く、どこまで磨くかな~なんて感じでした。

錆び鉄を磨くのって面白く、新品には決して出せない表情が出てきます。
ワイヤーブラシやサンドペーパーで磨き、最後に潤滑油でしっとりと。

ママチャリから、クロスロードタイプの自転車に再生、

先ほど完成。


今眺めながら書いてるけど、たまにはやきものから離れた感じの「作る作業」
いいものです。いい気晴らしになりました。

写真は後日にでもアップしようかと思っています。



何事にも作ることには貪欲でありたいです。
次はバイクだな、ホンダスーパーカブが眠ってる~~。

2011年7月22日金曜日

石橋裕史展 広報担当



石橋裕史展の案内状の製作を石橋さんから依頼されました。
日本橋三越での個展のDMです。
DM本体、価格表、封筒、すべて。
僕、素人ですよ、と言ったのですが、、、。

ここで、微妙なのが、僕自身も一応陶芸家なのです、
特に、今回8月に「現代作家茶碗特集」という企画に
出品依頼していただいていますので
三越さんも一応知っていただいていることと、思います。

日本橋三越さんに双方の用事で電話をするのですが、
石橋さんのDM担当の加古勝己と、一陶芸家としての
加古勝己とを使い分けながら、連絡するという非常に
ややこしいところなのです。

ましてや、三越さんとは今回の茶碗展が初めてなので、
あんまり軽々しくお電話するのもなんなので声色を
変えたりなんかして。ま、バレてますが。

ちなみにちゃんと言っておかなくてはいけないのが、
今回の石橋さんのDM仕上がりがギリギリになったのは
僕のせいじゃないですからね、石橋さんが写真を持って
くるのがギリギリだったからですからね〜。
そこのところ三越さん、よろしくお願いします、
けっして陶芸家加古勝己の印象に影響無きよう。

ま、そんなこんなで出来上がったのですが、
いつもお世話になっている石橋さんの広報担当として
ここでも告知させていただきます。

■石橋裕史 作陶展  7月27日(水)→8月2日(火)
 
■日本橋三越本店本館6F 美術特選画廊

(注)8月1日は三越休業日となっています




ついでといってはなんですが、僕の広報も。

■現代作家茶碗特集  8月17日(水)→8月30日(火)

■同じく日本橋三越本店本館6F 美術工芸サロン・アートスクエア


35名ほどの企画展となっています。
茶碗ばかり、見応えのあることと思います、
僕自身も他の出品者の方の茶碗を見せてもらえるのを
楽しみにしています。

僕は茶碗4点を出品させていただきました。
よかったらご高覧ください。





2011年7月12日火曜日

終えて

昨日、自分自身のパラミタネタは一応終えたと思っていましたが、
僕のブログにリンクしていただいている有本空玄さんや
酒井紫羊さんが記事を書いていただけたので、ご紹介を。

有本さんも酒井さんも、人気のブログなので、普段彼らのところから
僕のブログへ来ていただくこともしばしば。

今回、とくに酒井さん、立体造形について共通の感覚を表現していただいて
いますので、うれしいです。

「立ち上がり」という部分。

もちろん茶碗を主体に作っている有本さんも、この「立ち上がり」は共通するはず
ですね。



なんか、うれしいです、

ありがとうございます。

2011年7月11日月曜日

結果


第6回パラミタ陶芸大賞展の大賞発表式が本日
パラミタミュージアムにて行われました。

実は、出品者には数日前に通知があって、すでに和田的くんが
大賞を受賞したのは分かっていました、ただ発表式が7月10日と
なっていて、当日までは公表を控えてほしいとありましたので
伏せていました。

当然、結果報告には順位、票数を知らされておりますが、
個別得票数公表は作者への報告のみとなっていて、大賞以外は一般的には
公開されません。
それでも、僕自身、応援していただいた方、投票していただいた方を思うと
僕が大賞に次ぐ、次点。
2位だったということだけでも報告をさせていただきたいと思います。

今日を迎えるまでの数日、やはり大賞に届かなかった次点という位置に
すこし悶々とした感情が沸いてきて、応援していただいたみなさんに、
申し訳ないやら、情けないやらで、なかなか飲み込めない感情がふくれあがりました。
スポーツではない僕たちの仕事で敗北感を味わうことは
あまりないと思うのですが、正直、通知をもらって、開封した時点で
その思いに支配されました。
それでも、そこから解放されたのは、ごく親しい人にもらった言葉だったり
します。2位は「残念」じゃなく、「よかったやん」だったり「おめでとう」
だったり。
情けない愚痴になるようなメールを送りつけても、「大丈夫」と返してくれたり。

先日のブログにも書きましたが、僕ひとりではまったく成り立ってない
ことが、ほんとうによく分かりました。
今回この展覧会に参加させていただけたことは
大変意味のあることだったと、とても感じます。

それと、今回の出品者のみなさんにも、
感謝したいと思います。
それぞれの表現方法は違えども
やきものを原点とした美意識が大きな空間を支配したような展示になりました。
人間的にもとても尊敬できる人たちです。その空間のなかに
自分を配置できたということはとてもうれしいことです。

大賞を獲った和田くんも、人間性を含めて大賞に値するのかなと、
今日を迎えて思います。彼もまた、ただのイケメンではないね。
彼の素直な人間性は作品にも反映されてると思うし、
これからもどんどん活躍する存在だと思う、僕自身も彼からいい刺激を
もらいました。
彼は今日のためではないと言っていましたが、トレードマークの長髪を
バッサリ、より爽やかな好青年となって現れました。
表彰式での彼の挨拶があまりにも木訥としていて、後ろで聞いてた僕と
鈴木さんで、鈴木さんの質問コーナーをしようかと、相談するほどでした。
なにか、こう周りに愛される存在だとあらためて感じます。



今日で、一応は出品者としての役割は終了、あとは7月31日までは
作品が語ってくれるので、お時間のある方は是非ご覧いただけたら
うれしいです。

まだまだ語り尽くせないことがあるものの、ノミネートから結果発表まで
すこしづつでも伝えられることができたのならうれしいです。
また総集編でも書くかな。裏ネタとかで、、、。





何年か前、ある人が言ってました。
ひとりの陶芸家育てるのには、周りはずいぶん苦労をするんや。
君はそれを自覚しなあかんし、覚悟を持って望まんとあかん。
そうでないと応援できひんやろ、と。





今年の七夕。
次女ハルカのちいさな願いは
「お父さんが一等賞をとりますように」だった。





よっしゃ、さぁ次! 次に行こうー!









2011年7月10日日曜日

発表

パラミタ陶芸大賞展、
和田的くんが大賞を受賞!

2011年7月6日水曜日

遠雷

夏がはじまる。

今年も半分が過ぎ去りました。
あまりにも加速度があるものだから、ゆっくり物を考えず
突き進んできたけど、ここへ来てすこし振り返れるような
感じがする。

特に今年はパラミタ展という自分の中では大きな山となる
展覧会に参加させてもらい、いい経験をさせていただきました。

僕たちの仕事は自ずと一人の世界に入りがちだけど、ふと立ち止まって
周りを見ると、自分の身体を多くの人が支えているのに気付く。
その支えがあってようやく一人の陶芸家として成り立っていられるのだと
あらためて、感じました。

パラミタ展にノミネートされ、感じたのはプレッシャーじゃなく
後押しだったということです、多くの方の応援でした。

自分自身の軌道においても、ひとつの岐路に立ったと思うし、
これから先、大きな波にも立ち向かえる力を与えられたのだと感じます。



遠くで鳴ってる、遠雷が清々しい風を運んで来るように、
僕の中にも新たな風が吹きこまれたように思います。








2011年6月16日木曜日

梅雨空

パラミタ展の展示が終わってからは、なんとなく、緊張感から開放されたのか
身体の筋肉が緩んだ感じになってます。
と、いうか。そこまで緊張してたんか?と今になると思います。
個展や公募展など、スケジュールもタイトだったから余計に感じるのかも
しれませんけど。

「パラミタ見にいったよ」と少しづつ聞くようになりました、遠いところでの
展覧会にもかかわらず、ご覧いただいたみなさん、感謝いたしております、
どうもありがとうございます。

今回の展覧会、バトルロイヤルではあるものの、展覧会としての質はどうでしょう、
ぼく自身は、かなり高いクオリティーの展示であるように思います。
自分で言ってたら世話ないけど、
よくもまあ、寄せ集めで、打ち合わせ一回の「さあ、どうぞ」でよくできたな、と
あらためて感じます。

世代は違えども、共有する美意識がひとつの空間に流れているように思うし、
みんなそれぞれの人間性もとても尊敬できる感じ。


世代間でいえば、6人のちょうど真ん中にいる僕が見えてる視野みたいな
ものがある、上でいうと中島晴美さんや松本ヒデオさんは、ぼくが学校卒業して、
やきものの世界を見だしたころ、興味を持って見させていただいていたし、
下でいうと、和田的くんなんかは、若くして台頭してきた、今まさに旬の陶芸家。
ぼくがあった中で、一番感じのいいイケメンです。
変な言い方かも知れないけど、若いうちにスポットが当たるとなかなか難しいと
思うけど、その難しいところから、抜け出せるのは人間性だったりする、
そういう意味では、彼は、この先が楽しみになります。
今は王子みたいな彼が、どういうふうに深みを増したオッサンに
脱皮して行くか、そしたら、いいやきものを作っていそうな感じがするけど、、、
ゴメン、勝手な意見で。

伊勢崎晃一郎くんなんかは、もうこれからの備前を引っ張って行く存在だし、
国内だけじゃなく、海外にもどんどん進出していくと思う。
彼の作る茶碗が好き、とこないだあった時に話したけど、備前という制約のあるなか
彼の茶碗の持つフォルムやバランスは絶妙だったりする。


鈴木秀昭さんの絵付、キワドイでしょ。
ここまで、描き込めるなんて、ストイックでマニア魂を持ってないと出来ないと思う。
鈴木さん本人も、極めて変!(笑)、(鈴木さんゴメン)
しかし、鈴木さんというキャラ、おもしろい大好きです。
しいていえば、質問マニア。ほっといたらずっと質問してる、鈴木さんの頭の中はずっと
なにかに疑問をもって関心を持ってるんでしょうね。
鈴木さんの疑問に答えてあげる会、ていうのを立ち上げたいぐらいです。

今、手元にパラミタ陶芸大賞展のチラシがあるけど、それぞれの顔写真を見てて
思うのが、ま、白黒というのもあるかも知れないけど、
どうも、この中島晴美さんが近藤勇っぽく見えて仕方ない。
それで、和田くんが、沖田総司。
松本ヒデオさんは、さしずめ土方歳三か。

晃一郎くんなんかも若武者って感じがするし、
僕と鈴木さん、微妙やし。




ま、そんなことを梅雨空のもと、考えてたら、ちょっと楽しい気分になる。







2011年6月15日水曜日

雨待ち

トウモロコシの茎と葉の隙間にすっぽり。
座りがよさそう。

2011年6月7日火曜日

野良仕事

先日6月2日に無事パラミタ陶芸大賞展の初日を迎え、
レセプションにも多くの方がお越しになりました。
このような展覧会に参加させていただけたこと、
推薦していただけたこと、本当に感謝いたしております。
他の5人の出品者にも恵まれ、いい展覧会になったと
思います。

初日を終えて、帰ってくると、緊張に糸が緩んだのか、
やはり、なにも手つかずの状態でした。ブログもいろいろ
書くつもりが、なんかぶっ飛んでしまった感じです。

この何日間か、なにをしていたかというと、落ち着いたら
手伝いますと義父と約束していた野良仕事。
ビニールハウスの骨組みの組み立てや、杭打ちなんかを
やったので、身体中が筋肉中!!。
日差しがきつかった昨日なんかは、よく焼けました〜。

気晴らしにはいい機会でした、つぎに向けて
ぼちぼちモチベーションを高めていく、いい作業でした。

また、あらたな気持ちでがんばります。




。。

2011年6月2日木曜日

パラミタ陶芸大賞展



今日、一日かけて、パラミタ陶芸大賞展の展示でした。
それぞれの個性がぶつかり合って、ひとつの展覧会を
魅せれる展示ができたと思います。
作品を展示してみて思うのは僕自身のこの6ヶ月間が現れた
作品になったように思います。

昨年末、ノミネートの連絡をもらって、それから半年後の今、
純粋に作ることへの気持ちを全面に押し出して取り組めたし、
ノミネートしていただけたことへの感謝の気持ちが織り込まれた
ものになったと思います。

会場風景は、どこをとっても絵になります、
写真ではなかなか空間の広がりや
臨場感が伝わらないように思うけど、とりあえず自分の作品の
一点を撮って見ました。




2011年6月1日水曜日

明日展示。

明日早朝パラミタミュージアムに向けて走ります。

構想6ヶ月、制作期間1ヶ月。
そういう言い方をすると、あまり有り難みがなくなるかもしれないけど、
なんとか、というか、やっと、というか、とりあえず明日展示作業となりました。

出品者それぞれ、最大限の努力をして、挑んで来てると思います。昨年末にお会いしてから、一度も顔を合わさなかったので、どんな作品が出て来るか、とても楽しみです。

僕はさておき、他の五人は技術的なのはもちろん、個性的な表現手段を持っているから、それがひとつの会場を埋めるわけだから、それはいい展覧会になると思います。例年にない、いい展覧会になったと言われれば、今回ノミネートされた甲斐があるていうものでしょう。

明日一足先に見れることなので、楽しみです。

2011年5月30日月曜日

一段落

今日、なんとか、パラミタ陶芸大賞展に向けての制作に
一応のピリオドを打ちました。ノミネートの連絡を受けて
半年、まだまだ猶予があるとおもっていたけど、気づけば今日!
みたいな。

この一ヶ月間、パラミタ展に向けて集中して作ってきたけど、
久しぶりに 20代の頃、公募展に向けてどん欲に作っていた感覚が
よみがえってきて、まったく苦ではなかったように思います。
(途中、ちょっと不安になったけど、、、)
作品のサイズもここのところ作っていたものとは違うし、展示スペースも
美術館という空間は新鮮。
挑戦してる感覚がなんとも気持ちいいです。

いままでパラミタ陶芸大賞展といえば、傍観者で、このマッチレースを
誰が射止めるのか、なんて見てたけど、自分が出品するにあたっては
間際になるにしたがって、そんなことは、どうでもよく、
自分自身がどこまで自分の壁を越えられるか。
この一風変わった、バトルロイヤル的な展覧会も、じつは競っているのは
自分自身の何か。だったりするのじゃないかな、と感じます。



おそらく、6人の出品者、すべてにおいて共通の美意識が存在すると思う、
それは「やきもの」に関わっているものとして。
ただ、それぞれに表現方法が違うだけで、根底にあるものへの思いみたいなものを
感じ取ってもらえたら、うれしいです。

二日後、展示のための準備をして初日を迎えます。






2011年5月29日日曜日

送りだしました。

本日、先程パラミタミュージアムから
作品を集荷に来られました。

ミュージアムショップの作品を忘れてた〜。
なので、展示日の時に持っていくことにします。

ようやく送り出すことができて、ホッとしました。

2011年5月28日土曜日

明日

とうとう明日、パラミタミュージアムから集荷に来られます。
出品する作品は、今日、なんとか出来上がったので、
ホッとするのですが、展示方法に悩まされます。
とりあえず、現場で構成するしかないでしょうね。
ま、なにはともあれ、作品は出来てきたので、一安心。

ということにしましょう。




路傍

2011年5月23日月曜日

10日前

昨晩からパラミタ展に向けての最後の一点をとるための
本焼きをしました。5点までは本体は出来ているものの
今回の作品には台座をつけるので、その作業が残っています。
それに、いつも焼成後に石で作品表面を磨くのですが、今日は
一日雨だったので、作業も進まず、窯を焚きながら掃除をしてました。

パラミタ展まであと10日、実質集荷が29日なので6日しかありません。
明日は台座の取り付け、および塗装などの作業になります。
今日焚いた窯は明日一日は冷ましの日になるので、明後日に窯から出して
その後、彩色し、再度低下度で焼き付けます。

まだまだ気を抜けません。




2011年5月21日土曜日

キタの市野雅彦・ミナミの石橋裕史

今、大阪では熱い二人の展覧会はおこなわれている。
キタの伊勢丹三越では市野雅彦さん、
先日オープンしたばかりの伊勢丹三越は大阪のキタを
一変するような賑わいでした。その工芸のオープニングを
飾った雅彦さんの展覧会も、さすがに充実した作品群で、
ポテンシャルの高さが伺えます。今、赤土部が主体かと
思っている方が多いかと思いますが、今回赤は控えに回ったかと
思うほど、灰被りものが多かったです。
常から連絡を取り合っていますが、展覧会前にはさすがの雅彦さんも
プレッシャーがあったのでしょう、「たのむ、オレを拳銃で撃ってくれ、
そしたら、なにも考えなくてすむ。」
と言われたので、闇ルートで調達しなくては、と思っていたのですが、
なんのなんの、しっかりと魅せる展覧会を形成してくるあたりは見事です。

一方のミナミの、石橋裕史さんは、なんば高島屋でおこなわれています。
今の大阪、キタに動員力があるのは致し方ないと思う、
でもそのぶんゆったりと見ることができたので、よかったです。
石橋さんの作品も緻密さだけではなく、おおらかな陰影のでてる仕上がりの
ものが目につきました。暖かみのある青磁の彩りにシャープな彫紋、
この微妙なバランスを巧く魅せているのが石橋さんの作品に惹かれる由縁
なのだと思う。

僕の中には、この市野雅彦さんと、石橋裕史さんという両雄が存在してて、
ほんとうに感謝しています。
僕にとっては、牽引力のある星に違いないです。


いい刺激を頂いて帰ってきました。








2011年5月19日木曜日

あと二週間。

もう迷ってられません。
とにもかくにもあと二週間。
作品の一部が焼きあがり出しました。
大きい作品が数点ありますが今週末にはなんとか上がり、
焼成後の作業があるので、そちらのほうにかかることに
なります。

時間に余裕があるわけではないのですが、なぜか今回の
工程には「楽しさ」の部分が多く含まれているようで
ぜんぜん苦にならず進んでいます。

美術館の方からも、準備等の連絡FAXが送られてきたりで、
迫って来たのだと実感もしますが、今はとりあえず
やるべきことを粛々と進めていくことが肝心と思っています。

2011年5月15日日曜日

18日前

パラミタ展に向けての素焼きを
昨晩焼きました。
窯の大きさギリギリに入るように収縮を
考えて作ったつもりが、
一点だけ、数ミリオーバー!
もう、ビミョーにつっかえる。
そこで、電気窯の電熱線を押さえてる
ピンを打ち込んだり抜いたりしながら、
作品を斜めにして、ようやく入った。

本焼きの時はどうするんやろ?

2011年5月10日火曜日

もうすこし

パラミタ展の集荷日程の連絡がありました。
と、いうのも、先日美術館から、それぞれの作家に集荷の
日時の都合を23日から28日の間で聞かれていたのですが、
当然ギリギリまで制作していることと思います、考えている
ことはみんないっしょなのでしょう、美術館もそのあたり
配慮していただき、ぼくのところは28日から29日にかけて
集荷に来ていただくことになりました。

ということは、、、あと20日。

構成上、なにとなにを組み合わすか、配置のフオーメーション
も含め、頭を抱えます。
そんなことを考えているいると、もうすこし作ろう、
間に合うかどうかわからないけど、もう一点!という気持ちになり
土を揉みだしてしまいます。


そういう意味では、このパラミタ展は今までにない感覚で
取り組めていて、この気持ちの高揚感がおもしろいです。





2011年5月6日金曜日

あと27日

つながる

昨日悩んでいた無線LAN、仕事をしながら、接続方法を
考えていたら、ふと思い浮かんで、、、
そしたらつながった〜〜。
パソコンの不具合ほどストレスになるものはないから、
これでひと安心。


なので、パラミタ展の出品者案内をパラミタミュージアムのサイト
から拝借。

パソコンがネットにつながると、こんなこともできるんよね。


2011年5月5日木曜日

光ケーブル

今日、光ケーブルの工事に来てもらった。
こんな田舎にも光が届くなんて、と思うのだが、もう今日日
どこでもネット環境は整いつつあるのね。
いままで、篠山の工房にいるときは携帯でブログをアップしていた
けど、これからはパソコンから写真をアップすることができる。

とはいうものの、いままで京都で使っていた無線ルーターが作動せず
これまた不便。光が対応する新しい無線ルーターを入れなくては
いけないのかも。なんか、うまくいきそうでいかないのがPC環境
なんやな〜。

パラミタ展にむけての作品は、今日は2点を仕上げ、乾燥にかかりました。

時間をかけて、じっくり乾かしていきます。

2011年5月4日水曜日

空間

作品を配置するには、そのものだけのスペースだけではなく、
その作品を取り巻く空間とのバランスが大切だと思う。
そういう意味でも、今回チャレンジするパラミタ大賞展のように
美術館の空間にどういう感じで展示をするのか、そのあたりが
重要ということになる。普段、自分が展覧会をしている会場とは
なにが違うかというと、高さかな?
もちろん、平面的にも広いけど、それは6人で構成をするので、
いいとして、やはり高さというのが美術館展示では手強い。
どうしても三次元に広い空間に吸収されてしまう。
彫刻ではなくやきもので、というのも窯の大きさという制限もある。

パーツを焼いて、組み合わせて構成するという手法もあるけど、
今回の僕のは一点一点で空間を構成することにしました。



急に乾燥させず、じわじわと焦らず、制作を進めていますが、
内心、楽しみながら焦っているのが現状です。







2011年5月2日月曜日

どこまでできるか

昨年11月ごろに選考通知をいただき、
制作期間は6ヶ月、と言っていたのに、もう5ヶ月経ってる!
結局間際のこの一ヶ月でやるのか?と自分自身にツッコミを入れたくなる。
漠然とイメージは持ってたけど、時間に余裕がある時に作ると、
なぜか全然よくなく、この間際になって作り出すものに、
なぜか閃くものがあって、追われながら作り出しています。
2点はすでに乾燥にかかり、あと3点は成形終了、
あと1点は半分まで作り上げている状態の今日です。
あとは時間が許すかぎり、バリエーションを持たせ、深めていきたい。


そんな今日の1日でした。


茶碗のような小さなものではなく、今回はサイズが大きいので、
もうすでに、置くところがない〜。






パラミタ大賞展まであと一ヶ月

早いもので、もう5月です。
ノミネートの連絡をもらってから、制作期間が六ヶ月あったのに、
あっという間に時間は経ってしまうものです。

パラミタ大賞展まで、あと一ヶ月、松江から帰ってきてからは、
そのためだけに集中?して制作しています。
展示スペース的なことも考えつつ、作っていますが、なかなか読めない
ところです。四点、ないし六点、この辺りになるかと思います。

本日、パラミタミュージアムより、ポスター、案内状、チラシなどが
送られてきました。

ご入用の方は、ご連絡いただけたらけたら、発送いたしますので
ご連絡いただけたら、幸いです。

2011年4月24日日曜日

スタート

昨晩は授賞懇親会があり、松江泊でした。いろいろな方と出会い、刺激を受け、充実した1日をすごさせて、いただきました。

長かった東京→松江の期間中、頭の中で、作りたい気持ちが、
うごめいていて、とりあえず次の仕事であるパラミタ展に向けてスタートさせました。

自分の想いと向き合って、やっていきたいと思っています。

始めるまでは、どこかイライラしてたけど、
一点でも作り出すと、気持ちが落ち着いてきました。


不思議なものです。

2011年4月22日金曜日

松江にて

一昨日、東京から帰ってきたけど、ゆっくりする間もなく
今朝早く出発し松江へやってきました。

田部美術館主催の「茶の湯の造形展」の表彰式、レセプションに
出席のためです、僕にとっては7年ぶり2度目。
前回は「雫碗」、それに対して、今回は「響碗」その間もいろいろ
出品していましたが、なかなか印象に残るものは無かったのか、
7年を要してしまいました。セミみたいなものです。

小手先で作るのではなく、常に挑戦する心を持って、
挑んでいかなくては、太刀打ちできないと、あらためて感じます。
心の奥にある想いを再確認し、引き締めて再構築、それを繰り返し
ちょっとでも前へ進んでいけたら、と思います。

松江は城下町、篠山とどこか近い雰囲気をもっているような気がします。
そういう意味でも気持ちいいところです。




「茶の湯の造形展」
平成23年4月23日(土)〜6月5日(日)です。

ご高覧いただけたらうれしいです。







2011年4月20日水曜日

感謝の気持ち

明日、個展最終日。
今回は、なんとも震災の渦中、お越しいただいた方に対して
感謝の気持ちでいっぱいです。
3.11直後、どうするべきかと迷いました、一ヶ月経てば、すこしは
落ち着くだろうと思い開催を決めましたが、今回の震災は
そういう訳にはいかないのを、こちらに来てあらためて感じます。

未だに、先ほども、震れました。

関西にいるのと温度差がちがう、
それはこちらに来てあらためて感じました。
それでも日常を保っているということは、
この日本という国の根底を信じるに値するものだと感じます。

僕の古い人が東北を旅したのを懐かしく思うと、列島は繋がってるし、
心の底からエールを贈ることしか出来ないけど、
西にいる僕たちは自分の足でしっかりと立たなくてはいけないと思う。
この国には何にも負けない精神がある、
それを世界に思い知らせることができると思います。



今回の個展、反省点もたくさんあり、自分自身をあらためて見つめ直す
いい機会でもあったと感じます。
これから残された時間、甘えは許されないし、より深いところへ標を立てる
努力を惜しまない、今はそう感じています。

今宵、僕の今を支えているものに感謝をします。




夜空に見上げる月とともに。










2011年4月17日日曜日

震度4

個展3日目、今日は昼前、突然ドン!と来て、
その後ぐらぐらぐらぐらっっと!店内騒然。
揺れるとは聞いていたけど、さすがに僕も身構えました。

関西にいるのと、今回のように東京に出て来てみると、
やはり温度差はあるように思います。
実際、東京電力の管轄にいるわけで、いつもならそんなに意識しない
節電も、気持ちのどこかにあるし、駅構内も灯りは落としてあるし、
そんなに必要度のないエスカレーターやエレベーターは停止してる、
池袋の電器屋といえば、いつも呼び込みの音楽が大音量で鳴っていたけど
いまは、それはなく、なんとなく静かです。
すこし、違和感を感じるものの、本来このぐらいがいいのでは、と思って
しまいます。

今日の余震は震度4でした。
個展終了まで、まだまだ揺れるかな〜

2011年4月16日土曜日

酉福ギャラリー

昨日、個展会場を早めにあがり夕方、酉福ギャラリーへ
三原研さんの個展を拝見しに行ってきました。
三原さんの作品はなんといっても肌合いの表情が豊かなことです。
目を凝らしてジーっと見てしまうし、引き込まれます。

三原さんとお会いするのも何年かぶりでした。
素晴らしい作品を作る人は人柄も同じだといつも感じます。

今や日本を代表する陶芸家の三原さん、
もの静かながら奥には熱いものが見えています。


尊敬する陶芸家です。




2011年4月13日水曜日

前日

日付は変わってしまったけど、明日?今日?は搬入日です。

ようやく、というか、なんとか、というか。
とりあえず、搬入のため東京へ向かいます。


この4月に入ってからというと、個展のための最後のあがき制作と、窯焚き。
娘たちの、京都から篠山へ小学校と幼稚園、転校。
嫁さんのバセドー氏病から来る心臓疾患、おまけに昨日から検査入院。

もう、盆と正月と、天皇誕生日とクリスマスと、
サランラップとアルミホイルが
鴨とネギを背負って来たぐらい、訳がわからん、ようになってます。


どうです?
そんな時に焚いた窯から出た茶碗。

今回の窯の作品は、前回焚いた時の茶碗を継承した感じです。
スタイル的には、日本陶芸展での「雪景」タイプ、
および田部美術館「茶の湯の造形展」奨励賞の
「響碗(ひびきわん)」タイプ、です。

あといろいろあったけど、悪くないと思っています。

今回の展覧会、茶碗がメインとなります。
関東の皆さんにとっては、なにかと忙しないことと思いますが、
ご高覧いただけなら幸いです。

2011年4月9日土曜日

窯焚き

4ヶ月ぶりの薪窯焚き。
前回は50碗ほど入れた中で、いいなと思うものは数点。
その中の一点が今、東京大丸で開催してる日本陶芸展で展示されているはずです。
個展前で見に行くことはできないのが残念ですが、
お時間のある方はご高覧いただけたら嬉しいです。

さて今回の窯焚きも、前回同様、茶碗メインです。
どれぐらいのものが残るか、展示されるかはわかりませんが

数点でも、個展に持っていけたらいいな、て思っています。

この4ヶ月、いろいろな思いで過ごして、制作して来たけど、
冬から春にかけて、変わらない思いと、新たに産まれてきた想い。
それが、成長し、大きくなってることに気づきました。この「想い」というのを大切にしたいと思っています。

個展まであとすこし。
ご高覧いただけたらうれしいです。


2011年4月5日火曜日

桜のころ

工房付近の川沿いにある桜並樹には
毎年ぼんぼりが飾られる。
いろいろな事がありながらも、季節は巡り、
かならず春が訪れる。
ぼんぼりの飾られた桜も、
今はまだ蕾も固いけど、
もう何日かしたら、桜色に染まることになる。

「桜待ち」もあるけど、
個展を10日後に控えた今は、
悠長なことは言ってられなく、
最後のあがき的な状況に陥っている。
時間的な焦りもあるが、やっぱり、
自分の思う茶碗を作りたい。

そのために、精神を自分の中にある
柔らかい気持ちのある場所に触れさせ、
融合させることでカタチとなって
現れて来るのと、思っています。
よくわからん表現かもしれないけど、そういうことなのである。


2011年3月23日水曜日

案内状作成

4月14日から20日まで池袋東武で個展を
開催いたします。
今日、その案内状を作成し、入稿しました。
あとは作品づくりに追い込み状態です。



2011年3月21日月曜日

前を向いて

日本が震れた。


被災地はもちろんのことだが、10日経った今でも、
日本国民すべての人の心は揺れ続けていると思う。
僕自身も、当日の震れはなかったにしても、
その後の情報には、言葉にならないものがあり、
なかなかブログにも手が進まなかった。


僕の展覧会予定として、来月4月14日から20日まで、
池袋東武で個展が決まっています。
震災後1ヶ月の展覧会、当初どうするべきか、考えました。
するか、しないか、を含めて。
でも東武美術部の友成さんと話していて
「やりましょう」の言葉で、心は決まりました。


今現在、被災地で「生きる」ということに、
すべての力を注いでいる人、
原発での鎮圧作業に命を掛けている人間がいる中、
僕達健常な環境の中にいる人間は、その人たちに敬意を表して、
せめて100%の力で自分のやるべきことをしよう。


東へ行って、恥じることのない作品を作りたい、
今は、そう思っています。


2011年3月11日金曜日

波長

「波動において、波の山と山、谷と谷の間の距離」と
辞書には書いてある。
音的に言えば、ある一定のリズムを刻んでいることだろうか。
このリズムを上手く刻んで、ループしていくことで、
心は安定して平穏を保てる。
でも以外と一定の波長を保つこと、って
以外とに難しいことだと最近思う、
モノを作る時の「ノリ」の波長を上手く掴むことが非常に難しい。
気がつけば、不協和音を刻んでいることが多いのだ。

もう何年もこの仕事をしてると、「いい状態」というのを、
何となく解っているのだけれど、その波に上手く乗せることが重要。


人はそれぞれバイオリズムと言う波長を持っているから、
心地よいリズムを刻んでいる人と会い、共鳴させ、
自分の波長を正常化させることができれば、
また一歩前へ進むことが出来そうな気がする。

2011年3月7日月曜日

展覧会廻り

先日、時間を作って、京都大阪で開催してた知人の展覧会を見てきました。

まず、京都高島屋で木村展之展。
同年生まれの彼とは、20代前半から、
よく一緒に展覧会をしました。僕にとっては一番多くグループとしての
展覧会に絡んでるのではないかな?
始まりから、ほんと一緒に切磋琢磨しながら今に至ってる、大切な存在です。
今回の展覧会も、シャープな器形に、鮮やかな青が印象的な展覧会でした。


その後、大阪の「ギャラリー縄」で開催してる、大澤恒夫展へ。
大澤さんは今までお会いできなかったのですが、
今回はタイミングよく、在廊されてて、お話させていただきました。
イメージ通りの、古備前な人でした。
話してても楽しい方ですし、見た目に比例して豪快ながら、おおらかな人でした。
その後、なんば高島屋で打ち合わせをして、
梅田阪急で個展をしてる渡辺愛子展へ。
彼女は、僕の大学の後輩です、(陶芸科卒業ではないのですけど)、
彼女は伊賀で本格的に薪窯焼成してる人で、
女性としては本格的な薪窯焼成のパイオニア的存在であると思います。
これまで見た焼締め作品に加えて、施薬した器もあって、
これからどんどん進化するであろう彼女にとても期待しています。
渡辺愛子本人も気さくでとても可愛い女性です。


僕にとっては、みんな同世代。
今、生きている中で皆、
もがきながら存在意義を確立しようとしています。
僕自身も同じなのだと思います。
僕らの世界はそれぞれ個々の世界があり、
比較対象するには難しいのかもしれないけど、
認め合える存在を意識し、
自分自身に問える視点を持つことが必要と感じます。


そういうことなんかを考えてたら、、、

僕は自分の周りの存在に、とても恵まれてると思います。


2011年3月6日日曜日

「響」













松江にある田部美術館主催「茶の湯の造形展」で奨励賞をいただきました。
6年前に「雫碗」での受賞以来2度目、今回は「響碗」と名付けました。

2011年3月1日火曜日

共鳴すること

僕たちの作るものは、それ自体が言葉を語ることはない。

でも作る本人にしてみれば、
そのものに、なにかしらの想いを込めていると思う。
その意志の強さが、
そのモノに波動ともいう言葉ではない
「響き」を伝えるのだと思う。

美術館に展示してある作品に
講釈を並べ立てられて聞かされたら、ウンザリする。
ほんの少しのヒントを与えられるだけで、
名品は心に響いてくる。
はずである。

鑑賞する自分も、じっとそのモノと対峙して、
心に響いてくるものと共鳴する感覚が大切なんだと思う。


僕自身の作るモノも、
そういう波動を帯びていれば、見る人に伝えることができるし、
響き合い、共鳴できることだろう。

いつの日かそうありたいと願う。

2011年2月27日日曜日

歩く

昨日、三女わかなの音楽発表会があり、午前中保育園へ。
通っている保育園は京都大徳寺の塔頭(たっちゅう)である
玉林院にあります。もうかれこれ長女からお世話になり
9年です。
天気もよかったので、すこし辺りを歩きました。



辺りには大徳寺の塔頭が隣接していて、それぞれ掃き清められていて
あまりの綺麗さに目を見張ります。



凛としたたたずまいの鐘楼



朱のいろが木々の緑と相まってより鮮やかになる。



荘厳なる門



自分のなかに宿ってる、色や形は積み重なるように
記憶されていくのだろう、と思う。