2010年3月30日火曜日

窯づくり



ほぼ、おおまかな形が出来上がってきました。
今月はじめごろは暖かかったのに今になって冬に逆戻りとは。
昨日は吹雪いているなかの作業だったのできつかったです、
しかし、今日はうってかわって小春日和。

もうすぐ完成なるかな。



2010年3月26日金曜日

さぶい

ここのところ春なのか冬なのか、花粉症なのか風邪なのか
よくわからん。

ここのところ打ち合わせやってるか窯作ってるか。どちらかです。
今日は寒かった、さすがに外で窯を作ってて、雹(ひょう)が
降ってきたときは、参った。
ちょうどカメラとメジャーが傍にあったので撮ってみました。



雹とは、調べてみると
「主に積乱雲から降る直径5ミリ以上の氷の粒または塊」らしい。
写真を見ると今日のはまさに「雹」なのであった。
ちなみに昨年降った雹は直径1センチはあった、それこそスーパーなどで
保冷用の氷くらいのが、空から降ってきてトタン屋根がすんごい音してた、
穴があくかも、と思ったくらい。
それから思うと今日のはまだましだったけど、屋根を跳ねて転がる様子
などを見てると不思議でおもしろい。

2010年3月25日木曜日

5人展打ち合わせ

ここのところ打ち合わせづいている。
先日、池袋東武、美術のTさんが京都へ出てくるということで
5月の個展に向けて、二人で京都駅前の居酒屋で打ち合わせ。
さすがにやきものマニアのTさん、気づけば二人で
3時間ほど話しこみ店が終わるとのことでしかたなく帰った。
これで5月の東武での個展はいいものになるはずである。

つづいて、一昨日の篠山での個展の打ち合わせ、これは6月の個展。
地元開催ということもあり、いろいろな方にご協力をいただき、
篠山ならではの展覧会にしたいと思っている。

そして昨日。
12月に岡山天満屋本店で5人展を開催する。
美術部長が京都に出てこられるということで、この機会に展覧会の
方向性をきめるため打ち合わせ。
この5人、「京都」にゆかりのある者5人、でメンバーは
猪飼祐一、石橋裕史、藤平寧、山田晶、加古勝己

昨日は石橋さんと藤平さんは都合がつかず欠席、かわりにというか
オブザーバーとして神農巌さんに来ていただきました。
なかなかグループ展は難しくなってきた年齢かと思いますが、
そのへんは、わきまえて出来るメンバーではないかと思います。
他の4人のみなさんには若いころから引っ張っていただいた
ということもあり、見劣りにしない作品を作りたいと思っています。

この「打ち合わせ」をかさねることで、情報交換をしたり
刺激をもらったりしてモチベーションを維持する。
そして作品づくりに反映していくのです。

決してただの「飲み会」ではないのである。




2010年3月23日火曜日

個展打ち合わせ




6月8日(火)〜13日(日)に篠山の丹波古陶館前「鳳凰会館」で
個展をさせていただくのですが、今日はその打ち合わせ。
古陶館館長の中西薫氏、カメラマン中西俊介氏、俳人小倉喜郎氏
大蔵流狂言師山口耕道氏と奥様、うちの工房に来ていただき
写真撮りもおこないながら相談。
展示もさることながら、期間中二日ほど(8日と12日)の呈茶を予定、
12日(土)は山口耕道氏×中西薫氏×加古勝己でギャラリートークを
おこなうことに決定。
場所柄も篠山市「河原町妻入商家群」<国重要伝統的建造物群保存地区>
ということもあり、風光明媚なところです。

2010年3月20日土曜日

今日は卒園式

うちの娘たちが通う大徳寺保育園、
大徳寺塔頭、玉林院というお寺の保育園です。
卒園式も本堂客殿、狩野探幽一門の手による
国指定重要文化財の襖絵があるところで
とてもおごそかに執り行われます。
と、言うととても荘厳な感じがしますが、そこは
園児たちの声に和まされながら進んでいくのです。

ぼくにとって、今年最後の任務として望むため昨夜考えた
「光悦の茶碗をかんがえる作戦」を遂行した。
しかし、はじめのうちはそれでよかったのだが、式がすすむに
つれて、相手も強力な布陣を敷いてくる。
まずは卒園証書を園長が子供達ひとりひとり名前を呼んで
渡して行く、それをこどもたちが脇に参列している親へ
手渡すのである、御仏が見ている前で。
ファインダーを覗いていても、グッとくる。
僕は考える「光悦、こうえつ、コウエツ〜〜」
そのあと、園児らが歌をうたう。
このあたりから心のなかの風船に水が溜まりだす。
歌の内容が涙を誘うので、未体験の者何名かが落ちる。
でも、この陽動作戦は以前長女のときに経験して知っているので、
昨日、林屋先生からお電話いただき、茶碗のことをすこし話した
ことなどを考えつつ、なんとか乗り越える。
シャッターを切りながら、ここさえ乗り越えれば大丈夫と思って
いたら、以外な攻撃にでてきた。園長の送辞に対して、保護者代表で
F.Tくんのおかあさんが謝辞をするという。
おいおい、聞いてないぞ、前回はなかったぞ。
F.Tくんのおかあさん前に出る、話し出す、言葉に詰まる、間があく、
話す、詰まる。「ちいさい子供を預けて、仕事にいく、という、、」
そんな話したら、廻りはすすり泣くでしょ。
もう、風船の中に水がどんどん溜まっていく感じ。
それでも、「乙御前、おとごぜ、オトゴゼ〜〜」って感じですよ。

なんとか式も済み、客殿前で記念撮影を撮ることとなり、みんなに
集まってもらって、一通り任務を終えようかとしたところ、、、。

この一年にわたるカメラマンの任務は21人みんなの表情を撮りたかった
ので、ハルカを特別視して撮ってはなかったんです、ただみんなの中に
うちのハルカがいてたということでした。

そのハルカが記念撮影を終えて、わらわらしてるみんなの中から
ふいに現れて、「おとうさん」と言ったものだから。
ぱんぱんに水で膨らんでいた風船が弾けた。
あとはもうダム決壊。

光悦作戦撃沈。



2010年3月19日金曜日

明日は卒園式

明日20日は次女ハルカの卒園式。
春は出会いと別れの季節です、長女フクミも同じ保育園を
卒園してて、そのときもかなりこらえたのですが。
今回はそのとき以上にやばい状況かもしれません。
今年一年、年長さんの卒園アルバム用のカメラマンとして
一年を通しての行事に写真を撮り続けました。
まさに従軍カメラマンのように。
遠足、花まつり、水泳教室、園庭プール、地蔵盆、運動会、
お遊戯会、キャンプ場、など。
今月は僕が電動ロクロを持ち込んでロクロ体験も。




写真の枚数も何千枚となり、子供達にとってはもちろん、
僕にとってもすごく思い出深い一年となりました。
21人それぞれ、泣いたり笑ったり怒ったり。
みんな純粋そのまま、こころとからだが直結してる。

明日の卒園式でみんなの顔見ていろいろ考えると
ぜったい泣けてくるので考えないようにします。
ちがうことをかんがえよう、たとえば光悦の茶碗、
「乙御前」はなんであんな美しいのだろう?とか
「雪峰」の高台はなんであんなめり込んだ形なん?
とか、ちょっと異質な「不二山」がなんで国宝?とか
その「不二山」は光悦の娘が嫁ぐときに持たせた、、、
あかん、これは考えんほうがいい。
ま、とりあえず、僕が普段かんがえていることに集中して
やり過ごすことにしよう。

2010年3月17日水曜日

進行中

大阪心斎橋大丸の現代陶芸サロン桃青での個展も
昨日無事終えることができました。
ありがとうございました。
お忙しい中来ていただいた皆さんには感謝申し上げます。
今回は初日と日曜日しか会場にいませんでしたので
お目にかかれなかった方も多かったので失礼をいたしました。

その間、窯を作るという作業をしていて、今も進行中です。
以前作ったことのある、倒炎式単窯、通称「いってこい窯」です。
この窯を使うことで、もういちどやりのこした感のある作品を
手がけたいと思っています。

ま、それにしても窯づくりは楽しいもので、これをやりだすと
ほかのことが手につかなくなるほどです。まいにちレンガに
モルタル塗って置いていくので、身体中筋肉痛でヘロヘロ。
でもやめられません。
昔いちど作っていて、そのとき過程を写真で克明に記録を
撮っていたので、今回は設計図のある窯という感じなので
作業はすごく早いので完成も記録的に早いかもしれません。

以前の窯制作の写真記録を見てると、最初に作った窯と
いうこともあるけど自分でもビックリするくらい
きっちり積んでいるから驚きます。
完成後の写真も綺麗な窯です、
しか〜〜し、試しに焚いた初窯で大変なことが起こったのも
貴重な経験、窯づくりは一筋縄ではいかないことを物語って
いました。
それからいくつも窯を作っているので、要所をおさえること、
流れをつくってやること、などを頭におきながら進めています。

この窯でどんな作品が生まれることやら。
こういうときって、いいイメージをもつことのが大切です。

2010年3月9日火曜日

季節はずれの雪



もう3月だというのに雪が〜〜。
毎年こんなことあるけど、忘れた頃にやってくる。
寒いけど窯への情熱は熱いよ。
前の窯を解体して、今日は地ならししました。

2010年3月7日日曜日

楽吉左衛門2デイズ

先日、兵庫陶芸美術館で楽家十五代、楽吉左衛門ワークショップが
催され参加させていただきました。ワークショップとはいえ、
2日間にわたって、当代による楽茶碗についてや歴史、制作風景の
ビデオ、スライドを使ったレクチャーなど、存分に味わうことが
できました。そのなかでも、長次郎の黒茶碗「杵ヲレ」を実際に
手に取らせていただき、なんともいえない風合いと触感には、
言葉で表現することはできないものがあります。この感触はおそらく
消えることがないでしょう。どう伝えたらいいのかまったく
わかりません、ただ、茶碗から発せられるオーラがすごい。
ボキャブラリーの無い人間が語ると薄っぺらく感じるので言えません。




今回のワークショップ、
実際に土を使っての実演などは、手捏のみとなり、当代の
真骨頂である箆削りはされませんでしたが、いろいろお話を
うかがって、感じたのは、茶碗作りにおいて、当代は
とてもストイックな方なのだと感じました。でも神経質そう、
というのではありません。お話されていても快活ですし、
若々しい風貌はかっこいい。
ただ、茶碗の制作については神経を研ぎ澄ませている、と
いうことです。大胆な箆削りや施釉な茶碗ですが、
じつは計算されたものである、ということを知りました。
ぼく自身の制作時においての心のありかたはどうなのか、
あらためて考えることになった二日間だったように思います。

これから僕自身も茶碗を作っていくのですが、この二日間が
どう活きていくか、見極めなくてはいけません。

自分自身で。